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再配達問題

11月19日東京海洋大学構内でNS物流研究会が開催された027.gif

私は毎年この研究発表会を聞きに行っているのですが、

今年は海洋大学”黒川ゼミ”が優勝した。

このゼミの発表は確かに多くのアンケート結果をもとに分析され、

再配達の料金を100円徴収という良く考えた料金設定まで結論

されていて素晴らしい内容であったと思う。

しかし、私はこの発表に対して行政側は喜び評価するだろうが、

学生たちは通販ビジネスの実態をご存じなのだろうか?と問いたい。

再配達料金はエンドユーザーから徴収するとしているが、

現在、多くの通販ビジネスでは送料無料は当たり前であり、

その費用は運送業者の値引き協力と販売価格に転嫁することで

賄われているものである。それを経済的負担をエンドユーザーに

持たせることは、ユーザーからの不満やその声を受ける通販業者

をして運送業に対する値引き圧力となるだろう。それであれば、

現行の運送業者が泣いて負担している状態を甘受継続することに、

話は後戻りするだけである。なんら進展はない。誰かに負担を強いる

という考え方が間違っているのではないか?と考える。

さりとて現在の私に妙案があるわけではないが、過去にヤマト運輸が

時間帯お届けを実施する時に、それがコストアップになるとして社内的に

反対ないし別料金徴収という方法が検討されたが、小倉社長が値上げを

一切認めなかったと聞いている。そしてこのサービスは現在当たり前な

ことで通常料金・サービスとして定着した。更にこのサービスで運送効率

アップしたとされている。このような方法が考えられないだろうか?

若い学生・PC世代の人達によって、おじさんや役人の堅い頭では考えられない

発想・ヒントを期待したいものです。

それがイノベーションというものではないですかね・・・?
by sun-logi | 2016-11-26 14:21 | 運送業界